投稿先の決定
前提:自分の研究テーマに合った投稿雑誌を選ぶこと
・雑誌に掲載されている論文の傾向や、その学会の特徴を把握しましょう
・自分が実際に参加している学会が発行している学会誌
・自分の所属する領域の教員が所属している学会の学会誌
・文献検討をする中でよく目にする学会誌
〇英語論文
EdanzJournal Selectorがかなり便利です。
アブストラクトやキーワードを上記のサイトに貼り付けるだけで、候補となる雑誌が一覧になって出てきます。(インパクトファクターに関する情報も併せて出てきます。)
・投稿雑誌を検討する場合は、まず掲載料が払える範囲内であるのか確認しましょう。
雑誌によっては、掲載時に、publication fee(掲載に係る手数料)を投稿者へ課すこともありますので要注意です。雑誌によって価格は違いますが、私が検討していた雑誌は30万円でした。無料の場合は、無料と記載されています。
参考*enago学術英語アカデミーの記事 論文の出版にかかる費用はいくら?
査読コメントに対する対応
前提
1つ1つのコメントに丁寧に対応することが何よりも大事です
コメントを踏まえて論文の修正をかけた場合
どこをどのように修正をしたのかについて明確に記載する。
修正意見と回答の対照表を作成するのもいいと思います。
(私の査読コメントへの返答例)
編集委員ならびに査読者の方々、ご助言ありがとうございました。著者一同、心より感謝申し上げます。今回の査読結果を受け、正確に論述できていない箇所が多々分かりました。以下、ご確認ください。
尚、修正箇所につきましては、本文中において全て赤字で表示しております。
ご指摘の通り、抄録において必要な情報が不足していたため、必要と考えられる情報を追記いたしました。
査読コメントを論文に反映しなかった場合
なぜ、その指摘を反映しないのか、丁寧に説明をすることが必要です。
(私の査読コメントへの返答例)
ご指摘の通り、将来的には、これらの関係性をモデルで示すことが重要だと考えます。しかし、現段階では、これらの関係性を示す、十分なデ-タを得るに至っておらず、○○行動を規定する各要因と△△の関連のみの枠組みを使用するに至りました。
貴重なご意見ありがとうございます。今後の研究の参考にさせていただきたいと思います。
リジェクトされた場合
あんなに労力をかけて作成したのに…と心が折れそうになります。
リジェクトされたものはどうしようもない事実なので、次の行動に移りましょう。
【アクションプラン】
査読コメントをしっかり読み込み、論文の何が問題だったのかを再検討する。
修正が可能であれば、修正をして、別の雑誌に投稿をする。
基本的には、この繰り返しなのではないでしょうか。
(私の場合)
英語論文として学会誌①に投稿するもリジェクト
↓
国内の学会誌②に投稿するもリジェクト
↓
国内の学会誌③に投稿し、ようやく採択されました。採択までに2年以上かかりました。
※論文投稿に関する様々な書籍を見ても、皆さんこのような経験をされているようです。
論文投稿への第1歩として
まずは、日本の雑誌に投稿して、論文投稿の一通りの流れと、その作法(査読者とのやり取り)を知る方が良い。
その後、英語論文としての投稿・採択を目指すのがいいと思います。