私は、英語力が十分でないままに、ハンガリーの大学院に留学しました。
留学をして、すぐに痛感したのが、英語力、思った以上に大事だった・・辛い・・帰りたい・・😢
本記事では、そんな留学中、辛い・帰りたいと思った時の乗り切る方法をまとめました。
*辛いと思っている方へ*
これがずっと続くわけではありません。折角、勇気をだして、ここまで来たんです。これを乗り越えたら、これからの人生にも役立つ学びが絶対に得られます。今が踏ん張りどころです。ただし、健康を害するようであれば、休むことも大事です。その時は、迷わず休みましょう。
【学校編】
単位に直結する大事な情報を聞き逃す
英語力がないことの弊害として、講義に参加し、理解をすることが難しいことだけでなく、学生にとって大事な試験やレポートに関する具体的な指示を聞き逃してしまうことが起こり得ます。
(対処法)
・不明点は必ず、教員に直接、確認すること。放置しない。
大事なことは、課題が出されたその場で確認することです。海外では、教員も忙しいので、分からないことはその場で聞いて下さい、というスタイルです。恥ずかしがっている場合ではありません。もはや、修了するために遠く日本から留学しているんです。情報を聞き漏らしたくらいのことで単位は落とせません。
講義は1番前の席・中央に座りましょう。その方が、後ろの様子も見えないので、恥ずかしさもなくなります。
そのうち、他のクラスメイトから、いつも質問してくれて、ありがとうと言われるようになります。実は、あなたの英語の問題だけではないかもしれません。
グループワークに入れない
情報を聞き逃すなら、自分だけの問題で済みますが、大学院はグループワークが多く、その中で、ディスカッションに入れない…つまり、グループ課題に貢献できないという悲惨な状況に陥りがちです。グループを組む際にも、他のクラスメイトから、あなたとは組みたくない…という現実があったり。そして、みんながグループを組んだ後に人数合わせのような感じで、グループに参加したりということは、ザラにあります。
課題の内容が理解出来て、自分なりに意見もありますが、英語で上手く説明が出来ないために、チームメンバーに怪訝な顔をされてスルーされるという状況が良くあります。人によっては、あからさまに見下す態度も、ありがちです。(悲しいけど😢)
特に、社会人の場合、日本で結構キャリアを積み重ねて、それなりにプライドもありますが、それがズタズタというよりも、もはや木端微塵になります。安心してください。あなただけではありません。
(対処法)
・相手の立場になって考えてみる
相手の立場に立ってみたら、そりゃ、出来ない人と組むより優秀な人と組む方がいいに決まっています。それが、成績評価に直結するんですから。人によっては、今後、博士後期課程に進学予定で、修士課程の時の成績も重要なんです。また、就職にも成績評価は影響します。
・徹底的に縁の下の力持ちに撤する
チームは、リーダーだけでは成立しません。そこで、私が考えたのが、徹底的に縁の下の力持ちに撤するということです。ディスカッションの場所取りや、書記をしたり、文献検索、必要な論文の取り寄せ、スムーズに作業ができるように、出来ることは自ら進んで、すべてやることが大事です。
そのうち、クラスメイトも認めてくれるようになり、向こうから、一緒にグループを組もうと声をかけてもらえるようになります。
但し、自分の価値を低く見積ることは決してしてはいけません。プライドをもって、グループワークでの自分自身のアイデンティティを見いだすということです。
私は、最初、常に笑顔で、相手に好かれようとも取り繕いましたが、逆効果でした。特に、英語が上手でない場合、自分の芯のない人は見下されます。心の中で、怒り、泣いても、それを表に出すことはやめましょう。余計に人が離れていきます。(私の経験より…😢)
プレゼンテーションが出来ない
プレゼンテーション…本当に大変です。
海外の場合、すごい頻度でクラスメイト全員の前でのプレゼンテーションがあります。
私の場合は、1週間に最低1回は、指定された論文を1本読んで、PowerPointに内容をまとめて、決められた時間内(例えば15分以内)で、皆の前で発表をするという流れでした。
もちろん、プレゼン中に資料を見ることは禁止で、時間が超過してしまうと減点です。
英語の発音の問題、英語力のなさのため、かなり時間をかけて準備をしてきたのにも関わらず、気づいたら、先生以外、誰も聞いていない。皆、下を向いて携帯電話を見てました…というのはあるあるです。
(対処法)
・クラスメイトの中で、プレゼンが上手いと思った人に、毎回、評価をしてもらい、フィードバックを受けるようにしましょう。
ちなみに私の場合、下記のことを指摘されました。
クラスメイトから言われたのが、まずは自信をもった態度に改善してみてはどうかというアドバイスでした。
ちなみにクラスメイトの彼も留学生で、自分の母国語以外でプレゼンテーションをするのに緊張するそうです。なので、いつも、自分に自信のあるようにみせるように心がけているそうです。
そこから、私は、プレゼンテーションをする際には、大きな声で、ジェスチャーを交えて、笑顔で、これらの基本的なことを意識するようになりました。
私自身、発音が悪いことは自覚があったので、スライドを見ただけで内容がわかるように、徹底的にきれいに作り込むことにしました(視覚からのアプローチ)。
この2つの視点で取り組むことで、最終的には、オーディエンスから質問が来るまでになりました。
いずれにせよ、英語が下手でも自信をもった態度で臨む(聞き取れないあなた方が悪いくらいの勢いで)ことが重要なのだと思います。
※別記事:英語でのプレゼンテーションの方法-英語でのプレゼンテーションの方法について、さらに深掘りしました。
授業について行けない
授業について行けないのもとても辛いです。
私は、日本とハンガリーでは異なる分野を専攻しました。そのため、その分野の基礎的な知識がなく、その辺りで大分苦労しました。授業が分からなさすぎて自然に涙がこぼれ落ちていたこともありました…
何とか頑張って講義に追いつこうと、講義をすべてレコーディングして、自習の時に振り返ることが出来るようにしたりとさまざまなことを行いました。その結果、行きついた効率的な方法が、まずは日本語で、理解をすることでした。
(対処法)
・まずは、自分の母国語で授業の内容を理解をすることが大事!
次に、英語での専門用語(英語単語)を覚えて、英語での理解を深めていくことが重要です。つまり、通常の2倍以上の手間がかかります。これは覚悟しましょう。
※授業について行けない時にすべき4つの行動-授業について行けない時の対処法について別記事で深掘りしました。