大学院生あるあるに、心身に不調が生じることが挙げられます。
私の経験を記述することで、同じ悩みを持つ大学院生へ、少しでも解決の糸口になれば幸いです。
心身の不調に陥る原因
その原因は、人によってさまざまですが、
①指導教員と合わない、
②仕事や家庭との両立が困難、
③研究が進まないストレス、
④先が見えない不安、
⑤経済的不安 などが挙げられます。
私も例に漏れず、1年次、2年次と日を追うごとにどうも脈拍が速くなり、動悸が出現するようになりました。2年次では動悸感を感じる頻度が高くなったため、病院を受診してみたのですが心臓には異常はなく、精神的なものではないかという結果でした。自分で自分の精神状態を維持するために試行錯誤を繰り返しました。
今振り返ってみると、私の場合は、金銭的余裕がない状況の中、3年間で修了することができなかったらどうしようという不安が原因でした。当時の自分では気づけなかったことです。
心身の不調に対する対処法
そして、今振り返ってみて、当時の私の経験から自分自身が心身の不調を感じながらも、効果があったなと思うことを下記に挙げてみました。
1.毎日、運動をする
「頭を使う分、体も同じくらいに動かさないと心身のバランスは崩れてしまう」という持論で、毎日、眠くなる昼食後に、大学周辺を30分散歩するという時間を取り入れました。
結果的に、スッキリとした気持ちで午後の作業に取り掛かることができました。
最初の頃は、気持ちを入れ替える時間を取らずに、1日中、論文と向き合い、黙々と研究に関する考えを巡らせていたのですが、ストレスが蓄積されるような感覚に陥っていました。
今になって思えば、ずっと研究室にこもって、黙々と考えていたら心身に不調が出るのは必然だったと思います。
そのためには、運動をして、リフレッシュをした時間を確保したのは、かなり有効な方法だと思います。
2.計画の中に休む日を入れる
休むことを恐れないでください。疲れる前に、休みましょう。私は声を大にして、この記事を読んで下さっている読者の皆さんにお伝えしたいです!
私の経験からも言えることですが、疲れた状態で作業をしても、必ず作業効率は下がっています。自分の作業効率がマックスの状態を維持するためにも、休むことは重要です。
何もしない日を週に1回は作りましょう。余裕を持たせる努力が大事です。
3.規則正しい生活を送る
大学院生は、自分で全てをマネジメントしなければなりません。
人間は、仕事などの、どうしてもやるべき事がない限りは、朝を起きることが億劫になってしまい、気づいたら夜型の生活になりやすいです。
ある勉強会に参加した際に、精神科医の先生が、メンタルの不調は不眠や短時間睡眠からくると話をされていたのを聞いてからは、睡眠時間の確保には、かなり気を使いました。
私の場合、大学で作業する時間を基本的に朝の7時から20時までと決めていました。
忙しい時には、朝の5時から作業を開始する生活にして、必ず睡眠時間を確保するように意識するようにしました。
大学院生活の中で、徹夜をした日はありません。
しつこいようですが、高い作業効率を意識した生活を送ることが重要です。
4.日記をつけて、自分の体調や感情を客観視する
私は、常に高い作業効率を維持することを意識していました。
そのため、大学院生時代には、毎日、日記をつけて、その日の自分の体調や感情をモニタリングしていました。やはり、モニタリングをすることで、不調なのか、好調なのかが客観的にみることができます。そこで、不調と判断した場合には、早めに帰宅をして、散歩をしたり図書館に行って本を読んだりとリフレッシュの時間にあてていました。
5.不調な場合は、指導教員に自分の情報を共有する。(=相談する)
自分の状況について、指導教員に情報共有をすることは大事だと思います。たまに、何も言わずに休んだり、苦しい状況を言えずに大学院に来なくなってしまう学生がいます。教授の側からは、サボっていると捉えられかねませんし、なぜ何も言ってこないのかと思われる可能性もあります。それらのリスクを減らすためにも、一言伝えることは大事だと思います。
特に大学院では、指導教員との関係性が重要になってきますので、コミュニケーション能力をフルに発揮させて、報連相を意識することが大事だと思います。
まとめ
大学院での勉強は、結局は自分との戦いで孤独を感じることも多いうえに、金銭的不安なども重なり、かなりのストレス状況下にあると思います。
今回、私の経験から心身の不調の際に、有効だったことをまとめてみました。