海外留学・海外インターンシップ

交換留学と正規留学のメリット・デメリット

投稿日:2020年8月23日 更新日:

留学を決める時に、交換留学にしようか、正規留学にしようかなど、留学形態について、迷うと思います。

そこで、それぞれの留学形態のメリット・デメリットについてまとめていきたいと思います。

【交換留学】

交換留学の方法には2種類あります。

①大学のプログラムの一環 

・日本に帰国したら、留学先で取得した単位が認定される(単位互換可)

・学費は、彼らの所属している日本の大学に支払う。生活費に関しては、自己負担なので、物価が安い地域であれば、自己負担も軽く済むが、物価の高い、ニューヨークやカリフォルニアであれば、自己負担が大きくなる。

・大学を通しての留学のため、寮などの紹介がある。

・大学のプログラムのため、先輩や同級生から情報が得られやすい

②大学を休学しての個人での留学

・日本に帰国しても単位が認められることは困難なため、日本の大学を休学する必要がある

・業者を通して来ていることが多い

・学費、生活費に加え、業者に支払う手数料もすべて自己負担。

・ホテルなどの宿泊施設で生活をしながら、現地でアパートを見つける。人によっては、安いアパートを見つけて住んでみたら、危険なエリアだったということもあるため、事前に危険なエリアなどを調べることが重要です。

メリット1:海外での生活体験が出来る

私が留学先で出会った交換留学生を見ていると、20代前半の若いうちから、海外の環境に触れ、旅行では得ることのできない現地の生活を送ることが出来て、羨ましいなと思ったものです。特に、夏休みだけでなく、まとまった休みには、近隣諸国に格安で旅行に出かけたりと充実した生活を送っていました。

メリット2:自立心・コミュニケーション能力が育つ

海外で生活していくためには、自分自身が自立してやっていかなければなりません。

何をもって留学の成功と言えるかは人それぞれだと思いますが、海外生活を充実させるためには、人見知りの壁を打ち破って、積極的に自分から情報を取りにいかなければなりません。ですので、留学すると、必然的にコミュニケーション能力が磨かれるのではないと思います。

メリット3:日本の学位がもらえる=日本企業での就職に有利

これは大きなメリットではないでしょうか。

日本で就職をして、日本でキャリアを積みたい人にとっては、日本の大学を卒業することをお勧めします。

私の周りでは海外の大学を卒業して、日本で就職を考えたときに、不利だと感じると述べた人が殆どです。

その理由として、3つあります。①卒業時期:海外の大学の卒業時期は8月です。そうすると日本の就職時期と合いません。②日本企業の採用傾向:日本の企業は、日本の大学を卒業した人材を取りたいと考えている企業が多いようです。(最近はそうではないかもしれませんが。)

その他、海外で若い時期を4年間以上過ごしたことにより、価値観や考え方に海外の影響を受けるため、日本の行間を読む、空気を読むコミュニケーションスタイルに慣れないようです。そのため、日本での環境にストレスを感じることもあるようです。

以上のことからも、日本で就職を考えている方にとっては、日本の大学で学位が取れる、交換留学の方がメリットは大きいのではないかと思います。

【正規留学】

正規留学は、直接個人で希望する大学に申し込みをして、入学許可が得られたら、必要単位を取得して、最終的に海外での学位を得ます。

メリット1:国によっては学費がかからない+奨学金が充実している

海外留学といえば、お金がかかるイメージですが、ハンガリー等、場所を選べば、日本よりも安くすみます。断言します。

ドイツ、チェコスロバキアでは、大学の学費は無料ですし、いろいろ調べてみると、海外の方が給付型奨学金が充実しています。

実際、私は、日本の大学院とハンガリーの大学院の両方を修了しましたが、断然日本の大学院の方がお金がかかりました。

(私の場合)

日本の国公立の博士後期課程3年間(自宅通い):学費 84万円 生活費 毎月10万円 ⇒ 結果、現在360万円の奨学金の要返済

ハンガリーの修士課程(無料の寮住まい):学費 免除のため0円 生活費 毎月3万円 ⇒ ほとんど無料

メリット2:グローバル企業で働くなら有利

どっぷりと、海外での教育を受けることで、インターナショナルな感覚を身につけることが出来ます。やはり、日本は島国であるせいか、独特の文化・価値観があると思います。日本の行間を読む空気感とはまた違うチャンネルを学ぶことにより、国際的な環境で生きていく力がつくと思います。そこは、グローバル企業で働く場合、有利になるのではないでしょうか。

ただし、ハンガリーで働く場合は、ハンガリー語をマスターしていなければ就職はなかなか困難だったりするので、そこは、自分が他の人よりも抜きん出ているスキルを持っていることが大事になってきます。

メリット3:どこでも生きていける自信がつく

海外での大学や大学院を修了することは、本当に大変なことです。このやり遂げた経験は、これからの人生において大きな自信につながりますし、チャレンジしたという満足感が得られます。

死ぬ時に後悔することについての調査でも、もっとチャレンジしておけば良かったという後悔がランクインしていますが、自分の生き方を自分で決めて、やり遂げた経験は、お金では得られない、人生においての貴重な学びになるのではないかと思います。

 

以上が、留学形態別のメリット・デメリットでした。どのような形で留学するのかは、各自の生き方の優先順位やビジョンによって変わってくると思います。

 

 

 

 

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            大城真理子

    過去の経歴

    沖縄県立看護大学卒業→琉球大学大学院 (保健学修士)→看護師6年→沖縄県立看護大学大学院 (看護学博士) →Eötvös Loránd University (Master of Health Care Policy, Planning and Financing) →沖縄県立看護大学

    現在、ハンガリー政府 Tempus Public FoundationのAlumni Volunteer(ボランティア活動)もしています。

    Meet our alumni volunteers: Mariko Botar | ALUMNI (alumninetworkhungary.hu)

    ハンガリー留学に際して、お手伝いできることがあればボランティア活動の範囲内でサポートします。