大学院入学の許可を得て、ホッとするのも束の間、今度は科目の単位を落とさずに修了することが次の目標に設定されます。
ちなみに、私は、英語力が乏しい状態で留学したため、本当に授業について行くのに苦労しました。講義中に内容を理解できたのは5割程度でした。そんなギリギリの状態でも、4つの行動を意識するだけで、何とか単位を1つも落とすことなく、大学院を修了することが出来ました。
早速、4つの行動について、紹介します。
日本語でしっかり理解をしてから、英語で学習する
英語ができない初心者が陥りやすい失敗の構造として、初めから何とか英語で理解をしようと試みるのではないでしょうか。しかし、実際はその内容が1つも理解出来ていなかったという状況に陥りがちです。
というのも、私がそうでした。
同じ誤りを起こさないためにも、≪一旦、日本語で理解をする≫ことの重要性をお伝えしたいです。
一度、日本語で理解を深めたうえで、後から英語で自分の言葉で翻訳をしていくのが近道です。まずは内容を理解することを意識しましょう。そうすることで、より効率的に講義の内容の理解が深まります。
予習に力を入れる
母国語でない言語で講義を受ける場合、予習は復習よりも超重要です。
なぜなら、分からない英単語や言葉の概念、基礎的な知識について日本語のブログやYouTube、論文を通して、予習をして、毎回の講義に挑むことで、先生の説明が講義中にスッと頭に入ってきます。
予習をすることで、講義中に何か分かっていて、分からないのかが明確になります。そして、分からないことに関しては、講義中に先生に質問をすることで、その場で疑問を解消することが出来ます。
さらに、予習をしていることで、的外れの変な質問をしているのではないかという恐怖心も消え、自信を持って質問をすることにつながります。
ちなみに、質問をすることで、自分の中でエピソード記憶として残るため、テスト勉強等で有利に働きます。
何より、講義中に質問をすることは、アクティブポイント(講義に対する積極的な態度)として、評価の点数が与えられることもあるため、一石三鳥です。
英語力の向上を意識した生活を送る
英語で講義を受講している以上、英語力を高める努力は必須です。
英語力と言ってもレベルはさまざまですが、大学院では日常会話とは異なる論理的な英語力が求められます。
論理的な英語力を高めるためには、ディスカッションの場に身を置き、練習をすることが非常に重要になってきます。
飲み会に参加して、英語力を高めることとは、伸ばしたい能力の方向性が違いますので、その辺は区別することが大事です。
私は、大学院が始まって1ヶ月も経たないうちに、大学院の講義を受講するだけでは、日本人が最も苦手とするスピーキング力は向上しないということを確信しました。座学の形式だと、座って先生の言うことを聞くだけになってしまい、自分で意識をしないと、一言も話すことなく1日が終わってしまいます。
その事実に気づいた時、私はかなり焦燥感にかられました。どうにかしなければ…大学院に行けば、自然と環境のおかげで語学力が向上すると思ったら大間違いでした。
そこで、私は、少なくとも1講義につき、最低限1発言するという目標を掲げて、修了するまで全ての講義で発言をしました。(質問をすることがなくても、何かしらの発言をしていました。)
また、休日は、Facebookで意見交換の場を見つけて、参加をするようにしました。
そうするうちに、徐々に英語を話す恐怖心が薄れていき、間違ってもいいから発言するという度胸が生まれ、また、どうしたら論理的に英語を話すことが出来るのかということがわかり始めてきました。(それに気付いたのは、留学して1年半後くらいのときでした。時間かかりました…)
クラスメイト・先生の協力を得る
他者に協力を得ることは非常に重要です。
ここで大事なことは、頼ると協力を得ることを区別して考えることです。私自身が、自分で何とかする姿勢、自立の姿勢でいることは大事です。何でもかんでもお願いをすることは、相手の貴重な時間を奪ってしまうことになりますし、何より相手に協力したいと思われなくなってしまいます。注意しましょう。
ネットで調べたりしても分からないところを永遠に迷い、考え込むよりも、何が分からないかを明確にしたうえで、聞くことですぐに解決されることも多いです。
以上、4つの行動を意識するだけで、時間はかかるかもしれませんが、何とかなります。