海外の大学院に応募するにあたって、面接は必須です。何を、どのように準備し、対策を立てたらいいのかについて簡単に紹介します。
面接の実際:方法と内容
〇方法
海外の場合は、直接面接ではなく、Skypeを使っての遠隔面接です。私の場合、教授1名、准教授1名、奨学金団体の方1名による英語面接で、面接時間は30分でした。
〇質問内容
※ちなみに、私の場合、2ヶ所の大学院の面接を受けたのですが、質問内容は殆ど同じでした。
Q1. 自己紹介
Q2. なぜ○○大学を志望したのか?
→私の場合、志望動機が、自分のこれまで日本で実施してきた研究テ-マを発展させることだったため、日本でどのような研究をしてきたのか?についても問われました。
Q3. 専攻分野における日本の実情と課題は何か?
このように、面接で聞かれることは、想定内かと思います。ですので、準備をしっかりすることが非常に大事になってきます。
どのように準備をするのか?
大事! 準備といっても、回答文を作成し、一語一句丸暗記をすることはやめましょう。
私も最初は、英語に自信がないために、一語一句丸暗記をしていました。しかし、面接で行われるのは、会話です。ある程度質問されることは想定されますが、用意した文章がそのまま使えることは殆どありませんし、会話の中で、想定外の質問が来たら、頭が真っ白になって、準備をしていた文章を忘れてしまいます。その瞬間、準備をしていたことが全て無駄になってしまいます。
≪ポイント1≫ 日本語で自分の考えをまとめておく
日本語で、しっかり自分の考えを固めること、つまりシンプルな文章で軸の通った回答を用意しておくことが非常に大事です。母国語である日本語でさえ、答えられない質問には英語で答えられるはずもありません。分かりやすい日本語で説明が出来るようにしておけば、難しい英語を使わなくてもOKなので、英語が出てきやすくなります。
中学生・高校生レベルの英語力での返答でもいいんです。相手の求めている質問にしっかり応えることを意識しましょう。面接はコミュニケーションです。
これまで、多くの留学生と出会ってきましたが、英語がうまくても、質問に対して的外れなことを言っている人もいます。逆に英語が下手であっても、しっかり考えている、納得させられる意見を述べている人もいます。
もちろん、後者の方がポイントは高くなります。ですので、英語に臆することなく、母国語の日本語で、しっかり考え、質問に対する的確な返答を用意しておくことが非常に重要になります。
≪ポイント2≫自信があるように振る舞うこと
日本では、自信があるように、振る舞うことは、あまり好まれない傾向にありますが、海外では、自信があるように振る舞うことがとても大事です。
大事! 何があっても動じない強い精神力を持っていることを示すことがポイントです。(演技でもいいです)
英語力がなくても、笑顔で落ち着いているように振る舞うことが何より大事です。
面接中に失敗しても、あたふたしないこと、失言をしてしまっても、その場で落ち込まずに、自分で自分を奮い立たせて、切り替えることが大事です。落ち込むなら、面接が終わってからにしましょう。
むしろ、こんなに出来ていないのに、動じない精神力と評価されるかもしれません。諦めない心が重要です。☚海外の人はこのマインドを高く評価します。