大学院生は思っている以上に忙しいです。
限られた修業年限の中で、研究計画に沿って研究を遂行し、論文としてまとめていくだけでなく、課題やアルバイト、さらに、研究結果を論文としてまとめ、学術雑誌に投稿したり、学会で発表したり、勉強会や研修にも参加をします。
そんな忙しい大学院生の時間管理方法について、まとめてみました。
論文の全体像を把握して、日割り計算をした計画を遂行する
大事!何事も、全体像を把握して、今すべきことを細かく明らかにすることが大事です。
困難は分解して考えることが重要です。
事例:文献レビューの作業
例えば、1年次では何をどこまで遂行すればいいのかを明確にします。私の場合は、1年間で研究計画を立案することが目的で、そのためには最低、英語論文を100本読まなければならなりませんでした。100本と聞くと大きな数字で驚くかもしれませんが、1週間に3本読むことに計画を設定すると、8ヶ月で読むことが出来ます。ですので、私は1週間に論文を3本読むことをスケジュールの中に設定し、淡々とその数をこなす作業を繰り返しました。
ここで大事なことは、無理をしないということです。場合によっては、今週は5本読めそうだと思っても、敢えて3本しか読みません。ルーティンワークにすることが大事なんです。
事例:論文作成
論文を書く際にも、全体の作業を細かく分解していきました。
1.序論の記述 1週間
2.方法の記述 2日
3.結果の図・表の作成 3日
4.結果の文章の記述 2日
5.考察の記述 1週間
6.結論の記述 2日
7.引用文献の整理 1日
こうしてみると、論文は1ヶ月で作成することが出来ます。これを淡々とこなすだけです。
ノートにTo doリストを作成し、1日の最後に評価をする
1日の最後に評価をすることで、何が出来て、何が出来ていないのかを可視化することが出来ます。
出来たところにはOKサインを書きますが、出来なかったところは、特に印はつけません。
敢えて、ゆとりをもった計画にして予備日で調整するだけです。出来なかったところに、×(バツ)マークなんて付けた日には、自己効力感が下がるので、絶対にやめましょう。
大事!スケジュール管理をする目的は、出来たことに関して〇(マル)をして、小さな自己効力感を積み重ねることと、日々すべきことを可視化することです。
しかし、イレギュラーなことが入ってきたら、計画通りに進まないことがあります。
下記の2点を意識しましょう。
1.最初から無理な計画を立てない。余裕をもった計画にする。
2.その日で調整したい場合は、いつもは朝7時から作業を開始しているが、朝の5時から開始するなどで対応します。
絶対に夜に起きてやろうとは思わないで下さい。最初から徹夜をすることをスケジュールに入れることはやめましょう。次の項目にも書きましたが、効率が劇的に下がりますし、身体に良くないです。
常に効率を意識しましょう
大学院生の時は、土日も祝日も常に大学にいました。けれど、絶対にポリシーとしてあったのが、夜は12時までには寝るということでした。
なぜなら、常にベストパフォーマンスな体調、頭のきれで作業をすることにかなり気を配っていたからです。
【効率をあげるために意識して実践していたこと】
1.無理な計画は最初から立てない
2.意識して、休む日をスケジュールの中に入れて管理をしていました。
3.行き詰ったら相談する
論文や作業で行き詰まりを感じたら、必ず、指導教員の先生に連絡をして、時間を取って頂き、何に困っているのかをしっかり伝えるようにし、指導を仰いでいました。そうすることで、悶々と悩む時間が短縮され、次すべきことが明確になりました。
4.自分の健康を第一に考える
運動をしたり、睡眠時間を確保したりしました。私の場合は、次の日以降の作業効率が落ちることが怖くて、徹夜は絶対にしませんでした。
5.朝に考える作業をして、昼以降に考えなくていい作業をする
誰も来ていない朝の環境や、睡眠を十分に取った直後の朝の状態は、作業が2倍、いや3倍進みます。気づいたら、あれ?終わってしまったということもしばしばありました。
朝が苦でなければぜひ、朝に考える作業を持ってくることをお勧めします。
まとめ
大学院生の時に徹底的な時間管理をしながら、こなした経験は仕事の時間管理にもかなり役立っています。