学位論文を執筆する際、まず第1にすべきことは、構成を考えることです。
目次の構成例と、推奨される割合についてまとめました。
※ 研究テーマによって、構成が若干異なります。
目次の構成
第1章 序論 (4ページ)
第1節 問題提起
第2節 研究目的と意義
第3節 本論文の構成
第2章 文献検討 (10ページ)
文献検討は、研究テーマに関する動向について記述します。
具体的には、どういった研究がされており、どういった結果が得られているのか。そして、何が問題となっているのかについて記述します。⇒そこから、自分の研究の位置付けを明らかにします。
【ポイント】
- 項目立てて書くと書きやすい
- 博士論文を書くにあたり、かなりの量の論文を読み込んでいると思います。読んだ論文を出来るだけ入れ込みたくなりますが、ここは、論理的な記述することに焦点を当てましょう。
第3章 理論的視座 (3ページ)
第1節 本研究における事象の捉え方
第2節 本研究におけるモデルおよび理論の活用
第3節 本章のまとめ
第4章 研究デザイン(3ページ)
第1節 研究の構成
第2節 用語の操作的定義
第5章 研究1(12ページ)
第1節 目的
第2節 方法
第3節 倫理的配慮
第4節 結果
第5節 考察
第6節 研究の限界
第7節 本章のまとめ
各章毎にまとめを入れると分かりやすいです。
第6章 研究2(12ページ)
第5章に同じ構成
第7章 研究の総括(10ページ)
第1節 研究1の要約
第2節 研究2の要約
第3節 示唆
理論的示唆・研究的示唆・実践的示唆の視点から記載する。
第4節 研究の限界
第8章 結論(1ページ)
引用文献
強く文献ソフトを活用することをオススメします。
【ポイント】
- 研究テーマが決まり次第、早い段階で文献ソフト内で文献は管理しましょう。
オススメはEndNote(Amazonで購入したら安かったです。但し、英語版。)Mendeleyは無料です。ただ、サポートが充実している点、使いやすさでいえば、私はEndNoteが好きです。
謝辞
図
表
付録
推奨されるページ数
ポイント! この比率で書くことが非常に大事です。ページを意識して記述していくことで、気づいたらバランスのいい論文に仕上がっています。
英語で執筆する場合、学位論文は、文献・図・表を除き、50-70ページが望ましいと教えられました。
下記に各章毎のページ数を記載します。
計 50-70ページ
序論 3-6ページ
文献検討 6-10ページ
方法 3-6ページ
結果 35-42ページ
結論・示唆 3-6ページ